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全身を使ってピアノを弾くコツとは

藤田浩司 指先の練習は当然必要だ。
指を鍛えるために、敢えて他の運動を禁じ、指の運動に特化した練習を重ねる事はメカニックを鍛えるために必須である。

しかし、実際に音楽を奏でる時には練習で鍛えた指の運動に加え、他の身体各部位の運動を重ねなければならない。

腰で沸き起こるエネルギーが波のように流れてきて指先から放出される感じで。

これを実現するためには、実際にピアノを弾く練習に留まることなく、動作を大きくとってまずはその運動の流れ、エネルギーの流れを掴む練習が効果的です。

たとえばピッチャーがボールを投げる動作、その時に起こる力の伝達、これと同じ現象が縮小系でピアノを弾く動作に現れなければ全身でピアノを弾いたことにはならないと思うものの、要求される的の大きさが違うため、ピアノを弾く動作は野球のピッチャーがボールを投げる時ほどダイナミックではないから、その微小な動きの中でその流れを掴む事は大切なものであるにも関わらず、中々に難しい。

歌うとき、音の運びには、実際に大切なものを運ぶ時の身体動作と同じ質の動作が、ミクロな世界で全く同じ質のままに現れているのだけれど、これも、非常にゆっくりと、大きな動作で、まずは身体の運動を確認してみない事には、それを実感する事は結構難しいものだ。

腰から生まれ出てくるエネルギーの源は、ニュアンスは色々だけど、要するに、身体の重さを筋力によって持ち上げる事で作り出される位置エネルギーだ。

これを適正に末端へと伝えるには、自然に放り出す事と共に、この力に対する支えのちから、溢れ出るパワーを制御する事が非常に重要となってくる。

力を自然に放り出す事も難しいけれど、それが実現出来たとして、これを適正にコントロールする事が難しい。
一言で言うならばまさに「過不足なく」「ちょうど良い塩梅」といったところでしょうか。

そして、演奏にとってのエネルギー伝達と制御は、人間の肉体あってのものだから、その制約を逃れる事は出来ません。
腰から沸き起こるエネルギーが指先へと、そしてそれが楽器へと伝わる時、たとえば肘の先から指先への伝わりはその部位特有のヒネリの動作となって現れる。
腕なら腕の、肘あたりのスイングする感じとか、肩には肩の肩甲骨の動き、背骨の波打つような動き、骨盤には骨盤のヒネリ・・・これは歩行する時に自然と伴ってくる骨盤の動きと全く同じ、肉体の作りに沿って、エネルギーは伝わるべくして伝わります。
そしてその伝達速度は、波の動きと一致していなければなりません。
方向も大切だけれど、それに対するリズム感が大切です。
一気の波は比較的簡単だけれど、それをさざなみとして穏やかに伝えるには「支える」という事への理解が必須でしょう。


これらを理解するには、経験上、その道のトレーナーに付く事が非常に有効で、修得を大きく早めます。
ドラムスタジオ・ラ・フィエスタ音楽教室部門は、そういった事柄を丁寧に扱う、日本でも数少ないスクールであり、現在活躍するプロミュージシャンや東京芸大をはじめとする各音大への進学者を世に送り出し続けています


ドラムスタジオ・ラ・フィエスタ音楽教室部門
http://la-fiesta.jp/
ドラムスタジオ・ラ・フィエスタ音楽教室部門 - ドラム・ピアノ・ソルフェージュ各科担当講師 : 藤田浩司(ザ・ジルジャン・アーティスト、文教大学講師)