太鼓を鳴らすには楽器との「接点」が大切

太鼓を鳴らすには力の伝え方が大切だと思います。ドラムを演奏する場合、ドラム演奏一般に持たれがちなイメージ、見た目のダイナミックさから勘違いして暴力的に叩く若者が多いように思います。
が、太鼓を「壊れろ」とばかりに叩いてしまえば、それは実際簡単に壊れるだけです。ヘッドは破れ、シンバルは割れ、ペダルのシャフトは折れる。壊そうと思って叩けば 、それが壊れるのはしごく当たり前の事なのに、中々そこには思いが至らないものです。
それではどのように楽器に当たれば良い音で鳴らす事が出来るのでしょうか。それには他の楽器を演奏する場合、どのようにして良い音を出しているのか考えてみればよいと思います。
たとえば金管楽器奏者における、マウスピースと唇の微妙な接点の具合・・・。たとえば弦楽器奏者における、弦と弓の微妙な接点の具合・・・。たとえばボーカリストにおける、声帯の微妙なすりあわせの具合・・・。
すべての楽器において、その楽器を充分に鳴らすには接点が絶妙な結び付きを見せる。過不足なく接点を結ばなければならない。圧力が不足すれば鳴り切らないし、圧力が掛かり過ぎるとひどい音がする。


初めての方

科目一覧

音楽教室

教則本・作品

SNS

企画